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金切鋏
かなきり ばさみ
金切鋏制作は刀鍛冶の総火造り技法により明治の頃から行われるようになった。今日、継承されているのは安藤入道盛房系と矢矧芳松系の2つの系統である。
金切鋏は板金加工の道具としてばかりでなく日露戦争時、戦線での鉄条鋼突破にも使用された。昭和30年代になるとステンレス製品の普及に伴い刃となる素材も進化してきた。それまでのトタン・ブリキ用に使用されていた「炭素鋼」に比べ、より強度を増した「特殊鋼」が登場、ステンレス用の金切鋏が製造されるようになった。時代の需要に合わせて、その技術は伝えられてきている。
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