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提灯文字
ちょうちん もじ
提灯の文字は、一筆で一気に書いていく場合もあるが、楷書の筆文字を太く(江戸文字)、できるだけ隙間なく大きく描くことで、遠めにも判読しやすい文字に仕上げる。
木炭や鉛筆などで、あたり(下書き)を取り面相筆で文字の輪郭を素描き(籠文字)して丸筆や平筆、刷毛で文字の中を塗っていき、はね、はらいなどを整えて完成する。
家紋を描く場合には、分廻し(手づくりのコンパス)で円を描き、様々な割り付けをして下書きをし、面相筆で素描きをして中を塗り込み完成する。
前森 英世
まえもり ひでよ
昭和10年生まれ
提灯に家紋・屋号・役職など、さまざまな絵柄を書き入れることを仕事としている。昭和36年、26歳のときから、先代の前森重左衛門氏について技術を修得した。
」弓張提灯、葬式用・祭礼用などの高張提灯、くび九長提灯、尺丸提灯などの実用品の他、ミニ提灯も手掛ける。
荒川区登録無形文化財保持者(平成元年度認定)
荒川区指定無形文化財保持者(平成22年度認定)
(荒川六丁目28番7号)
前森 宏之
まえもり ひろゆき
昭和38年生まれ
祖父、そして父・英世(荒川区指定文化財保持者)に続く三代目。父について修行して25年以上、提灯に文字や家紋など描く。
お盆のお迎え用の手丸提灯や祭礼用、お店の看板用などいろいろ手掛ける。最近は神社仏閣用、牡丹幕なども描いている。
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