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更紗染

さらさ ぞめ

サラサの起源・源流はインドにあり、東南アジア、ヨーロッパに広がって日本へは室町時代末期、安土桃山時代にかけて船載された。エキゾチックな模倣は日本人の繊細な美意識を通し、日本的なクセの少ない洗練された更紗になった。

 

『更甚』では、更に細かな唐草模様や小紋を組み合わせて、最低40枚、最高で700枚を超える型紙を使って一反の絹へ摺り重ねて染めていく。

真田 定男 (更甚)

さなだ さだお

昭和4年生まれ

 

渋い色彩と細かい模様を基調とし、作品には主に着尺・小物(壁掛け)が多い。図柄が彫られた型紙を使用し、何回も摺りを繰り返す。多いものになると数百回にもなるという。

18歳のとき、この江戸更紗の修業を始め、その後独立して二代目・更甚を継いだ。

 

昭和61年度に荒川区登録無形文化財保持者(昭和61年度認定)

平成13年度に荒川区指定無形文化財保持者(平成13年度認定)

黄綬褒章(昭和61年受章)

真田 貴司

さなだ たかし

昭和39年生まれ

 

高校卒業後、東京染色美術専門学校を卒業した。その後図案の勉強を4年間、京都の寿工房(京加賀友禅)で5年間、友禅とろうけつ染めなどの染め全般を習い、独立手描き更紗を始めた。

 

(東尾久四丁目18番12号)

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