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和竿

わざお

名人芸、江戸っ子和竿職人ホテイチク、ヤダケ、ハチク、マダケ、コウヤチク。釣り竿に用いられるのは、日本特産の竹です。厳しい目で厳選し、表皮の油を抜き、天日で3か月ほど乾燥させた竹を、火にかざして、曲がりを矯正します。刀の火入れにも似た、緊張する瞬間です。この火入れが竹を強くし、弾力を持たせ、釣り竿としての優劣を決定づけるのだそうです。竹竿の発祥は天明年間(1781~1789年)で、その歴史は200年を超えます。釣り竿に竹を用いるのは日本独特のもので、「和竿」ともいわれます。和竿の本領は、竹を継ぎ足した「継ぎ竿」です。一本の和竿が完成するまでには、「継ぎ」や「塗り下」「漆塗り」「仕上げ」など120の工程があります。それらはすべて一人の職人の技によって支えられています。

     『荒川の人 No.155』より抜粋

中根 喜三郎

なかね きさぶろう

昭和6年生まれ

 

中根さんの高祖父・音吉は東作に弟子入りして技術を修得し、「釣音」として浅草で独立した。その長男・忠吉が初代「竿忠」を名乗り、音吉氏から数えて五世目、四代目「竿忠」にあたる。竹探しから漆塗りまで120といわれる工程を一人で手掛ける。