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べっ甲細工

べっこう ざいく

べっ甲とは、海亀の一種である玳瑁の甲羅をいい、木工品などの加飾材に古くから用いられ、装身具としても加工される。歴史は古く、朝鮮楽浪時代(紀元1~3世紀頃)の墳墓からは、文様を鼈甲越しに鑑賞する透かし絵技法の方箱の断片や、笄(こうがい)が出土している。

 

法隆寺献納宝物の中に、同じ技法の「玳瑁貼鏡台」があり、正倉院御物には「玳瑁螺鈿八角箱」ほか多数が残されている。江戸時代には幕府の鎖国政策により、長崎のみがオランダ・中国との交易を認められていたため、この経路で、宝永年間(1704~1711)に中国から長崎にべっ甲加工の技術が輸入された。

 

べっ甲細工が盛行したのは17~18世紀の長崎で、当時は、櫛・髪飾りなどが多く、また芝山細工にも買いや象牙と共に用いられた。今日では時代の流れと共に、イヤリング・ブレスレットなどの装身具、メガネフレームなどの実用品にも広がっている。

森田 孝雄

もりた たかお

昭和25年生まれ

 

森田商店の六代目。先祖代々200年に及ぶ、江戸派べっ甲細工の技術を受け継いでいる。べっ甲細工はタイマイ【海亀(ウミガメ)の一種】の甲羅を材料とする。また今までべっ甲で制作していた製品が、他のもので代用されるようになってきたが、天然のべっ甲にこだわり続けている。

 

最近は、伝統的な装飾品を製作する傍ら、眼鏡フレームの修理や新たな製品開発に日々取り組んでいる。

 

(東尾久一丁目16番10号)